
2017年06月23日
寒来暑往 八木亀太郎
8 「鉢の木」に通った頃 (一)
後に暖簾分けをしてもらって、近くに『豊田書店』を開いた。彼は終戦後、防空壕で水浸しになった古書を買い集めていたが、僕が戦災で本を全部焼いてしまったことを話したら、僕の専門分野に関する本に仮表紙をつけて、数冊送ってくれた。『昔のよしみで読んで頂けたらうれしいです』といって、どうしても代金を受取ってくれなかった。それから間もなく豊田君は亡くなったが、今もその本を見るたびに、同君の好意が身に沁みる。

2017年06月15日
時事随感 難波紘二
朝鮮半島地図
問題の豊渓里(ブンゲリ)は、威鏡北道西の自然境界をなす「摩天嶺山脈(標高2200m)」の東側山中のくぼ地にあった。ここに地下核実験場があり、南東に約60Km離れた海岸部・舞水端(ムスダン)里にテポドンの発射基地がある。「里」は村の意である。

2017年06月15日
宇和島歴史紀行 近藤俊文
日本のあけぼのー伊達宗城公の足跡をたどるXI
その時に活躍したのが、本当は時代遅れだったが、図体だけはばかでかい、慶応二年盛夏に鹿児島と宇和島にやってきたプリンセス・ロイヤル号だった。

2017年05月24日
時事随感 難波紘二
米国の恩師のこと
ワシントンのポトマック河畔の桜は有名だが、あれは元々日本から苗木をプレゼントしたものだ。

2017年05月23日
時事随感 難波紘二
滞在型ホテルを
「聖ジュード小児病院」はダニー・トーマスという有名なコメディアンが設立した病院で、運営費は寄付金でまかなわれている。

2017年05月22日
時事随感 難波紘二
廃用性萎縮
フランスの動物学者レマルクは「用不用説」を唱えた。キリンの首が長いのは、樹の上の方の葉を食べるからだと考え、これを進化の原動力と考えた。

2017年05月12日
時事随感 難波紘二
老いてますます盛ん
パソコンの手ほどきを受けたのは還暦をすぎてからだ。性格的に新しいものが好きだから、ここまでワープロ、電子メール、インターネットと上達したのだろう。

2017年05月12日
寒来暑往 八木亀太郎
7 印度青年キショール君 (四)
数日後、大きいアメリカ煙草の箱が清水に届いた。差出人は勿論片仮名で書いた『キショール』だった。

2017年05月10日
寒来暑往 八木亀太郎
7 印度青年キショール君 (三)
昭和の初期以来、小石川の『大学書林』という出版屋から、『英語四週間』とか『仏語四週間』といった、いわゆる『四週間叢書』が出されていた。

2017年05月09日
時事随感 難波紘二
大学ランキング:日本
修復腎移植についても、ドイツ・エッセンでの国際学会で、カリフォルニア大医学部サンフランシスコ校の移植外科アッシャー教授から「日本の医者は内心でのパターナリズム(患者に治療法の選択をさせないこと)を捨て切れていないのではないか」と聞かれた。オプションの提供やセカンド・オピニオンの自由がないことだ。同校の生理学教授には人気作家のジャレド・ダイアモンドがいる。