一遍と今をあるく

哲学カフェ一遍

2017年02月28日

寒来暑往 八木亀太郎

6南無 岡田顕三翁 (十)

これはある時、こうちゃんからも聞いた話だが、高間さん(こうちゃんはいつもそう呼んでいた)の学生時代、学資も生活費も岡田翁が悉皆(しっかい)面倒を見られ、物心両面で高間さんを援助されたのである。こうちゃんにとっても高間さんはいい兄貴分だったらしい。

2017年02月27日

宇和島歴史紀行 近藤俊文

日本のあけぼのー伊達宗城公の足跡をたどるⅨ

五代才助は維新期宇和島藩のキーパーソンだった。慶応二年のパークス宇和島来航に一役買っただけでなく、維新の扇のかなめであった大久保利通の信頼を受けていた才助が、宗城公をミカド政府の中枢に入れる動きをしたと私は見ているからである。

2017年02月21日

寒来暑往 八木亀太郎

6南無 岡田顕三翁 (九)

翁は苦労人だった。若いころ、栃木から東京に出られ、夫婦で品川に、間口二間くらいの小店を出され、軒先に釘を打って、針金を幾束か吊るして売っておられたとのことで、赤貧洗うがごとき艱(かん)苦に満ちた生活だった

2017年02月17日

宇和島歴史紀行 近藤俊文

日本のあけぼのー伊達宗城公の足跡をたどるⅧ

たしかに、手を下したのは堺守備を担当していた土佐藩士なのだが、なぜ、事件が起きてしまったのか。森鴎外の小説をはじめ、フランス水兵がいたずらをした、土佐藩の旗を盗んだ、と後付けの説明はいくつかあるのだが、無抵抗の十一名を、一方的に執拗に惨殺する根拠としては弱すぎる。

2017年02月16日

寒来暑往 八木亀太郎

6南無 岡田顕三翁 (八)

謝礼をいただくときにも、必ず半紙にお菓子を少し包み、それに月謝袋を添え、お盆にのせて女中が鄭重に差出した。翁自身が私に手渡されなかったのも翁の心遣いだった。

2017年02月13日

宇和島歴史紀行 近藤俊文

日本のあけぼのー伊達宗城公の足跡をたどるⅦ

 話はもどって二月十五日、公使団との和親の宴がたけなわになった頃、恐るべき一報がもたらせられた。

 ー堺湊でフランス兵が一人土佐兵に殺されたー

2017年02月10日

時事随感 難波紘二

「帝国の慰安婦」の判決

ソウル市東地裁はソウル・世宗大学朴裕河教授が刊行した「帝国の慰安婦」(朝日新聞出版社、2014/11)が元慰安婦の名誉毀損にあたるという原告側(元慰安婦)の提訴に対して1/25無罪判決を下した。

2017年02月09日

寒来暑往 八木亀太郎

6南無 岡田顕三翁   (七)

バートランド・ラッセルの『科学概論』という分厚い本を読んだが、この本によって私は大いに啓蒙され、爾来、ラッセルに深い関心を寄せるようになった。一九六七年版のラッセルの自叙伝を先年、若いころの岡田家のことを想起しつつ、心をときめかしながら読んだ。

2017年02月07日

宇和島歴史紀行 近藤俊文

日本のあけぼのー伊達宗城公の足跡をたどるⅥ


 こうして、九日の夜、西宮の永福寺で瀧は切腹する。

 サトウやミットフォードはじめ各国外公団はみな、その従容とした死の作法に感動した。

 

2017年02月03日

時事随感 難波紘二

トランプとメイフラワー

元もと「移民の国」なのに米新大統領ドナルド・トランプがやり始めた「難民受け容れ制限」は、アメリカ史に対する無知の産物としか言いようがない。近現代の世界史には、ヒトラー、スターリン、毛沢東、ポル・ポトといった無知な独裁者が出現したが、トランプもそれに匹敵するだろう。

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