一遍と今をあるく

哲学カフェ一遍

滞在型ホテルを

滞在型ホテルを

万波誠さんも西先生も身体を鍛えているので、まだまだ働けるだろう。

米国には「年齢による差別」で憲法違反になるので「定年制」がない。年金がついたら、もっと給料のよい民間病院に移動するのが通例だ。恩師のベラード先生は国家公務員の年金受給資格に達した後、国立がん研究所から、メンフィスの世界的に有名な「聖ジュード小児病院」の病理部長になった。

       聖ジュード小児病院

メンフィス市内には病院と提携した「家族用ホテル」がある。治療そのものは病院で行うが、全国はおろか海外からも小児の患者が来るから、家族用のスィート・ルームが必要になるのだ。

宇和島市にもそういうホテルを用意すれば、町おこしにもなるだろう。「滞在型ホテル」だと

主寝室と家族用の部屋の2室が必要で、冷蔵庫・電子レンジ・キチネットなども必要になる。

 

問題は刃物の管理だろう。(私は常時「スイス・アーミー・ナイフ」を携行している。刃渡り6cm未満で法的に「凶器」にはならない。ハサミ、毛抜き、楊子、コルクの栓抜き、缶切り、ビンの栓抜きなど全部で20種以上の小道具がついている。JRの車中で、新聞記事の切り抜きをするのに便利である。これでキャンプ場での調理くらいならできる。)ドイツ製やスイス製の道具は高いが、性能と耐久性が抜群である。

まさか包丁を貸し出すわけにもいかず。ここが思案のしどころだろう。

 

100円ショップで中国製をつい買っては、「安物買いの銭失い」という格言を思い出している。

便利なところにあるから、つい買っては後悔している。

 

日本ではまだそういうホテルがないので、十分なマーケット・リサーチの上「医療特区」として厚労省の認可を受けたらよいだろうと思う。

 

「聖ジュード小児病院」はダニー・トーマスという有名なコメディアンが設立した病院で、運営費は寄付金でまかなわれている。病院建物の外壁には巨額の寄付をした人の陶製のネームプレートが貼られている。アメリカは寄付文化の国で、一定の資格を充たせば寄付が所得税から控除される。

この話を広島大学の原田学長にしたら、大学内の「佐竹ホール」(講演会・演奏会用の大会場)の豪華な席を学内等の寄付金で設置し、椅子の後に寄付者名を書いた金属板が設置された。

 

娘の夫のエドは無神論者だが、チャリティ精神が旺盛で、毎年私のところにも寄付金の要請が来る。アメリカ対がん協会に寄付するのだそうだ。私も毎年100ドル寄付し、娘に立て替えを依頼し、帰省した時に円で支払っている。私はアメリカ政府の奨学金で「国立がん研究所」に留学したので、その恩返しと思っている。エドが集める寄付金はハワイ島ではダントツだと娘から聞いた。