一遍と今をあるく

哲学カフェ一遍

時事随感 難波紘二

2017年10月06日

時事随感 難波紘二

団地の現在

都心から電車とバスで20分という交通至便の地に、東京で最初に造られた「ひばりヶ丘団地」(敷地34ヘクタール:広島大のキャンパスよりは狭い)がある。1959年に完成したこの団地は、元は4階建ての完全洋式の集合住宅等が立ち並んでいて、当時の皇太子ご夫妻が渡米前に生活様式を見学に来られたこともあるという「高級団地」だったという。

2017年09月11日

時事随感 難波紘二

新聞小説


今、同じ「日経」に伊集院静「琥珀(こはく)の夢」という、サントリーの創業者、鳥井信次郎をモデルにした連載小説が載っている。有名な作家だということは知っているが、小説は読んだことがない。

 有名な「赤玉ポートワイン」が鳥井の創作になるとは知らなかった。

2017年09月05日

時事随感 難波紘二

記事がわからん

「記事がわからん」というのは、例の大洗の被曝事故についての報道で、①作業員5名の正規の所属がいまだに報じられない、②原子力機構が公開した、爆発が起こったチャンバーと周囲の床の状況写真と新聞のイラストや記事との間に食い違いがあるという2点だ。

2017年08月24日

時事随感 難波紘二

中江兆民の病歴

彼が創始となったものとして、
1.医師にがん告知と余命告知を求めたこと、
2.余命を知り2冊の本を書いたこと、
3.篤志病理解剖を希望したこと、
4.葬儀をせず、日本初の告別式を(弟子たちが)行ったこと(参列者1000人)
などが上げられるだろう。

2017年08月23日

時事随感 難波紘二

廃用性萎縮-2

 画面の選択候補の中から、目で見て必要なスペルを選べばよいので、自分で文字を綴る必要がない。それを続けていると、文字が書けなくなるとドンは言うのである。

 「ああ、これは廃用性萎縮だな」とその時、思った。

2017年08月22日

時事随感 難波紘二

聖職の碑

ふと新田次郎の名作「聖職の碑(いしぶみ)」を思い出した。大正2(1913)年の夏休み中に木曽駒ヶ岳で起こった高等小学校(今の中学校)の生徒と教師の遭難事件を小説にしたものだ。1960年代、教育学部の学生にとって必読書になっていた。

2017年08月22日

時事随感 難波紘二

ないものを知る

病理医にとっては、「この標本にはこういう所見が欠けている」という認識が誤診を防ぐのにきわめて重要となる。私は診断する時に、検査依頼書は性別と年齢を見るだけで、まず標本だけで診断する。その診断と年齢、性別が矛盾しないことを確認した後、初めて病理検査依頼書にある病歴、臨床的特記事項や検査データなどを読み、疑問が生じたら、再度標本を見る。臨床診断はありふれた病名をつけてくるから、ほとんど当てにならない

2017年08月09日

時事随感 難波紘二

朝鮮地図・再び

5/1「朝鮮日報」がこれまで北朝鮮がミサイルを発射した基地について報じていた。「北朝鮮が北倉でミサイル発射実験を行ったのは今回がはじめてで、新浦、元山、黄州、亀城などが、これまで何度もミサイルが発射された地域」だそうだ。だが地域の位置がすぐにはわからない。日本メディアなら「県」に相当する「道名」を前に付けるだろう。

2017年08月04日

時事随感 難波紘二

献本お礼など

近年、高偏差値の高校生がこぞって医学部に進学し、ことに東大理Ⅲに進むものが多い。本人の職業的適性や将来の目標など無関係に入学するから、「これはきっと問題が生じるだろうな…」と思っていた。

2017年07月21日

時事随感 難波紘二

ヤモリの卵

卵は棚の天板と本の上縁がつくる狭い隙間に産みつけられていた。本はアーネスト・ヘミングウェイの「日はまた昇る」で、高校3年生か大学1年生の頃に読んだものだ。

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