一遍と今をあるく

哲学カフェ一遍

2016年06月21日

「命(めい)」を知らざれば 青野勝広

市場経済の発展と現代の政治家に求められる資質

 人類の長い歴史の中で、多くの国民の衣食住が生存水準を上回るようになったのは、「産業革命」の後、先進国といわれる国々でも200年ほど前からに過ぎない。

2016年06月13日

宇和島歴史紀行 近藤俊文

伊達家の史料上の英軍艦

慶応二年六月、やってきたのは三隻の巨大軍艦
プリンセス・ロイアル号は長さが七十四メートル、幅が十八メートル。パークスが乗ってきたサラミス号は長さが六十八メートルと余り変わらないが、幅は八・二メートルです。

2016年06月09日

いまを生きる 小沼大八

座法(六)

挿絵(M.Kikuchi)
わが善友に、水を飲んでもふとるという肥満体質をもった、和尚がひとりいらっしゃる。いかんせん、和尚と申す生業(なりわい)には、法要の時はもちろんのこと、なにかと正座がつきまとう。

2016年05月26日

「命(めい)」を知らざれば 青野勝広

礼儀について

挿絵(M.Horibe)
あの人は「礼儀正しい」とか、「礼儀を知らない」といったことばをよく聞く。
礼儀とは、一体、何であろうか。

2016年05月26日

時事随感 難波紘二

胃酸とピロリ菌

挿絵(t.hoshi)
5/5「毎日」が「科学」欄に「ピロリ菌原因、胃がん以外も」という記事を載せていて、のけぞった。この人は小保方晴子と同じ「早稲田理工学部」卒だが、医学に対する基本知識がまったくない。

2016年05月24日

風信録

病気腎 先進医療審査へ

 腎臓がんなどの患者から摘出した腎臓を腎不全患者に移植する「病気腎(修復腎)移植」について、厚生労働省は14日までに、先進医療の適用を求める宇和島徳洲会病院(宇和島市)の再申請を受理する方針を固めた。6月にも同省部会で有効性や安全性などを審査する。

2016年05月17日

いまを生きる 小沼大八

座法(五)

挿絵(H.Mizumoto)
座は行儀をうるさくいう。そんな座る作法をいま仮に、座の文化と呼んでみよう。親ガメの背にのる子ガメのように、仏教文化の背中にのって、わが日本まで渡来した、インド文化のひとかけらではあるまいか。前回はそんなよしなしごとをいささか書きつづってみたつもりだ。

2016年05月16日

「命(めい)」を知らざれば 青野勝広

B.ラッセルの『幸福論』

挿絵(Y.Murata)
世の中に幸福を論じた書物は多い。その中には、特定の信条や宗教を信じることによってのみ、あるいは、精神修養を積み、特定の境地に達することによってのみ幸福が得られるといったものも少なくない。

2016年05月13日

宇和島歴史紀行 近藤俊文

松根圖書の機敏で深謀遠慮にとんだ行動

パークス・圖書の行動はすばやかった
さて、慶応二年(一八六六)に戻りまして、五月十三日に江戸で「江戸協約」を結んだパークスは、その足で長崎に来る。六月四日においねさんが、「松根図書がたまたま〈天保録という名の蒸気船〉を買いに行っておったから長崎に居た」というのは半分は嘘で、おそらく、前もって図書が五代と元治元年の年末に会っていますから、その辺でおそらく話が煮詰まっていたのでしょう。

2016年05月11日

時事随感 難波紘二

里山の夕暮れ

4/10(日)は新聞書評を読み、めぼしいものを切り抜いた後、16:00前から「文藝春秋」5月号を読みながら、母屋のベランダで過ごした。リビングの硝子戸の滑りが悪いので、外階段からアプローチした。西側の繁みの中で、ウグイスが盛んに鳴いている。