好き嫌い
「好きな鳥は何ですか?」と聞かれることがあります。いつも戸惑います。野鳥はそれぞれ特徴があり、私の好きな鳥は少なくありません。それに比べ「嫌いな鳥は?」と聞かれれば、即座に答えられます。「ムクドリです!」。
理由も、はっきり言えます。
1)ギャーギャーと鳴き声がうるさい。あまりに耳障りなヤツ。
2)化粧をするのなら、もっと真面目にやってもらいたい。顔の白粉でも途中で止めてしまったのか。
3)自然の豊かなところでは暮らさない連中だ。自然が壊され人工物が増えてくると必ずやってくる。
4)農作物などに害を与えるようなことはしないけれど、何百何千羽という集団でそこらじゅう糞を振り撒いたりする。
というわけです。日本野鳥の会会員ともあろう者が、鳥に対してわけへだてをしてはいけないという人もいますが、学術研究上ならともかく、嫌いなものは嫌いなのです。〔2016/04/19記〕
スズメ目 ムクドリ科 ムクドリ属 Spodiopsar cineraceus 全長24cm 留鳥 集団でねぐらをとることが多く「キュルキュル・ギャーギャー」と騒がしく鳴く。樹洞や建造物の隙間に営巣する。雑食性。
ムクドリ(2016年4月17日、松山市畑寺にて) ムクドリを見ていると、勝手ながらこんなことを考えてしまいます。危ないもの、汚いもの、人間に有害なものは、それなりの「危険信号」のマークをつけて神様が告知しているのではないのか。ムクドリがやかましくてうるさいのは、それなりの意味があるのではないのか、自然を壊すと不快で生きにくくなりますよ、危ないですよ、と知らしめているのではないのだろうか、などと考えてしまうのです。