一遍と今をあるく

えひめふるさと塾

第20回えひめふるさと塾講演「アラスカ公演を終えて」劇団「みかん一座」主宰 戒田 節子 先生

第20回えひめふるさと塾 講演要旨

大成功のアラスカ公演

%e7%ac%ac20%e5%9b%9eミュージカル「オーロラを駆けるサムライ~和田重次郎物語~」は、日米友好親善事業として、5月1日にアラスカ州アンカレッジで行なわれた。1700人の観客を前に、「みかん一座」のメンバー一人ひとりが精いっぱい演じた。台詞は日本語で、舞台の両サイドに英語の字幕を出し、できる限り伝える努力をした。すると、客席からは大きな笑い声、すすり泣く声が聞こえた。最後にはスタンディングオベーションを受け、とても嬉しかった。アラスカの皆さんはとても喜んでくださり、笑顔の花が会場いっぱいに咲いた。ミュージカルの中の歌に「肌の色は違っても同じ人間、温かい血が流れてる同じ人間…」という歌詞があるが、まさにその通りだと思った。

アラスカの旅は、とてもハードなスケジュールだったが、雄大な自然、楽しい出来事、素敵な出会いなど、様々な感動がその疲れを吹き飛ばしてくれた。私たちを温かく迎えてくださったアラスカの皆様に心から感謝している。そして、多くの方々のお力でアラスカ公演が実現できた。応援してくださった皆様には本当に感謝したい。

 

写真挿入:講演

 

今後について

%e7%ac%ac20%e5%9b%9e2アラスカ公演を終えて、今は正直ほっとしている。アラスカ公演の成功までには、数多くの試練があった。しかし、どんな試練でも前を向いて、希望を持って犬ゾリを走らせた和田重次郎の姿を思い浮かべ、頑張った。アラスカ公演はみんなの想いがたくさん詰まったミュージカルとなった。

これからも歌の力で故郷である愛媛に少しでも役に立ちたいと思っている。人生は、いつ何が起きるかわからない。だから、いつも嬉しいこと、楽しいことを見つけながら、生きていきたいと思う。今のところアラスカ公演のような大きなイベントは考えていない。今まで地道にやってきた、地球温暖化や食育などの啓発活動を子どもたちと一緒に歌い、踊ることでやっていきたい。そのような活動を多く行なうことで、こどもたちも学ぶことがたくさんあると思う。みかん一座は出会いの場所である。子どもたちには、いろんな出会いを生かしてこれからの人生を輝かせて欲しい。それが私の願いである。

 

写真挿入:和田重次郎

 

 

和田重次郎写真キャプション

明治8年、西条市に生まれ、母の故郷、松山市で育った和田重次郎は、17歳で単身、米へ密航し、北極圏を犬ぞりで探検。多くの金鉱や油田を発掘するなどアラスカ開拓に数々の功績を残した。

 

H27.7.1(土)  国際ホテル松山 (文責 青山 淳平)