繭玉(まゆだま)に尻尾のような
Aegithalos caudatus 全長 13.5cm 留鳥
親指程度の体に比較的長めの尻尾が柄杓(ひしゃく)の柄のように付いている感じ。江戸時代前期からこう呼ばれている。重さ6グラムから9グラム、キクイタダキの4から6グラムに次いで日本でもっとも小さい部類の野鳥。(2016年8月14日記)
エナガ(2015年11月29日松山市東野)
数羽から十数羽の群れで「ジュリ・ジュリ・ジュリ」と鳴き交わしながら林の中を移動して来ます。メジロやシジュウカラなどと混群でいることも多く、毎日ほぼ同じコースを同じ時間に回る「日周行動」を取る習性があります。大量の苔をクモの巣で固め、ソフトボール大にもなる巣を作ります。その中を沢山の羽毛で満たし、側面に出入り用の穴を設けます。
公園などに雑草が多いと「折角の公園、こんなに荒らして税金をどう使っているのだ」と苦情が寄せられることが多いそうですが、人間の見た目だけで綺麗さを求めると、自然はまたたくまに壊れてしまいます。
雑草がなければ、クモなど昆虫類(食草といって食べる草が決まっているチョウや虫類は多いのです)は育ちません。クモが居なければクモの巣はありません。クモの巣がなければそれを巣の建材とするエナガやメジロなどは、絶対にそこで暮らすことはできません。たちまち居なくなります。地球の「生態系」を理解したうえで公園などを作ったり利用したりしたいものです。