一遍と今をあるく

哲学カフェ一遍

老いてますます盛ん

老いてますます盛ん

私の従兄弟は、今年87歳で来年は米寿になるが、乗用車(普通車)と軽トラをもち、付加価値の高い有機野菜を栽培して、農協を経ないで広島市内の市場に卸している。力仕事も平気だし、呆けの徴候はない。パソコンも自由に使いこなし、三次中央病院の頭部CT写真もDVDに落としてもらって、今彼の妻が入院している病院に届けたそうだ。DVDのコピーは簡単にできるので、パソコンのHDにバックアップしていると思う。

パソコンの手ほどきを受けたのは還暦をすぎてからだ。性格的に新しいものが好きだから、ここまでワープロ、電子メール、インターネットと上達したのだろう。

私の父は、小学校長で定年退職後はしばらく広島の自宅で学習塾を開き、生活の足しにしていたが、田舎の家に戻ってからはテレビの録画装置も動かせなくなった。

母は「円本」(改造社)の「日本文学全集」を1セット持っていたが、90歳で亡くなるまで、結局読むことはなかった。どの家にも「いずれ読もう」と思って買ったが、読まずじまいの全集などがあるはずだ。